Osprey kresta30(オスプレークレスタ) 雪山撮影のカメラマン視点レビュー

道具・ギア

オスプレーのバックパックは、背負い心地に定評あり。アメリカのバックパッカーがよく背負ってるイメージ。

お店で試したことなかったんです。入ってるフレームがしっかりしていて自分の用途にはゴツいなぁと思ってましたが、同じ考えだった方、目からウロコですよ。

普段の撮影ではカメラバッグメーカーのものを使っていますが、このリュックに出会ってすっかりファンになってしまいました。

厳冬の八甲田山などで使いました。

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雪山用Ospreyキャンバーのウィメンズ版に決定

雪山で撮影しながらスノボで降りてくるハメになったので、バックパックを探すことに。

片っ端から背負ってこのクレスタに決めました。
メンズラインはKamber(キャンバー)、有名ですね。こちらも背負ってみましたよ。中身は一緒ですが、ベルトの太さなどが違う感じで、長さ調節できるベルトも長めにできている印象です。
クレスタに比べるとやや大つくりで、私はそこまで体が大きくないのでやはりクレスタがしっくりきました。

カメラ用リュックは初期段階で選定から外しました。雪山になると条件に合わなかったからです。

オスプレー クレスタを買うに至った設定条件

やりたいことは何なのか

カメラと交換レンズを収納したい。機材だけは濡れたくない。
たまにスノボの板を取り付けたい。
基本日帰り。

ウエストに付けたままレンズ交換

レンズに雪がつくので、パウダースノーの地面に置きたくない。
ウエストに付けたまま荷室を開けてレンズ交換したい。

盗難されにくい

背負ったまま人混みに入っても中身を盗難されにくいもの。
雪山以外でも旅先などで使いたい。

その他

肩凝りしにくくて身体にフィット。
浸水しない。

クレスタの種類

色はトワイライトグレーとパウダーブルーの2色。

サイズは3種類。

容量 重量
クレスタ20 XS/S=18リットル
S/M=20リットル
XS/S=0.92kg
S/M=0.97kg
クレスタ30 XS/S=28リットル
S/M=30リットル
XS/S=1.38kg
S/M=1.44kg
クレスタ40 XS/S=38リットル
S/M=40リットル
XS/S=1.76kg
S/M=1.81kg

私は、クレスタ30のトワイライトグレーを購入。

使ってみて良かった点

重さを感じない

オスプレー クレスタは、形状を保つための骨が入っているので持ったとき重いと感じました。

でも背負うと軽くて驚きました。
人体工学というのでしょうか、よく研究されています。他の軽量なリュックより軽く感じます。

ウエストに付けたまま使える

雪の上に置きたくない!
てか、パウダーは置くと30cmくらい余裕で埋まる。

枠の骨がしっかりしているので、ショルダーはずして、ウエストベルトだけ閉めた状態でくるっと前に抱えると、手を離してもザックが水平を保ってくれます。

両手使ってレンズ交換できることが譲れない条件だったので、これが1番大きい購入動機です。

メイン荷室は他人から開けられない

 スノボ用バックパックは外側に板を取り付けるため、メインコンパートメントが反対側、自分の背中に近いところにあります。

このリュックは、肩上にある揺れを抑えるためのバックルを外さないとメインの荷室が開けられません。
しかも多少ジッパー開けられても、枠組みに通っている骨が硬いので、隙間から手を入れるのも無理。
何かされたら絶対に気づく。

カメラ機材はメインコンパートメントに入れるので、もっとも避けたい機材の盗難は防げます。

ショルダーがストレスフリー

肩凝りひどくて、重いもの持つとすぐガチガチになるのですが、このリュックは大丈夫でした。ショルダーの左右の付け根が繋がってるのがミソなのかも。

もちろんウエストベルトは重要。
荷物は骨盤で支えます。自分の背中の形に近いものを背負うと、こんなに安定して楽なのかと実感しました。

向かって左(背負ったときは右)のショルダーはハイドレーションのチューブ(水分補給のストロー)を通せる仕様です。本体のパックを背中側に吊り下げるフックが付いています。

私は常時ペットボトルですが、ハードに使う方にもばっちり対応しています。

胸元のバックル

絶対あった方が良いです。揺れが防げる=疲労度が違います。
ただ、女子の場合は胸があるので、だいたい収まりが悪いんですよね。このリュックはバックルの位置を上下に移動できるので、自分の体型に合わせられます。

それから、バックルの片方が、ホイッスルになっています。
万が一、雪に埋まると身動き取れないので、口の近くにあるのは素晴らしいです。ホイッスル、必ず持ってください。

内部も防水、アバランチギア用荷室

メイン荷室と第2荷室を仕切る布が防水なので、メイン荷室にカメラ、外側の第2荷室に飲み物を入れても安心。ペットボトルを入れています。

第2荷室は本来、折りたたみシャベルなどを入れるアバランチギア(埋まったり、ヤバイ状況から脱出する道具)用なので、雪が付いたまま入れるように作られていて、底面には排水穴もあります。

この荷室は、緊急時に他人にも分かるようにジッパーの持ち手の色が違います。ここだけオレンジ色。

山ベテランの方はご存知なので、エクストリームなことしない人も、救急キットはここに入れると良いと思います。

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ウエストポケット

アクセスが良いので重宝します。
普段山に行くときにはオヤツ入れポケット。チョコレートとかアメとか。

カメラの交換バッテリーが4つくらい入ります。

ここは生地が柔らかくて防水か分からないので、撮影のときは防水ケースに入れた上でバッテリーのいくつかをこのポケットに入れます。

ベルトとバックル

1.バックルがスカスカ

雪まみれになると、バックルの溝に雪が詰まって締められないことありますよね。それを防ぐスカスカ構造でした。よく考えてるなーと感心します。

2.クイックリリース

ウエストと肩を締めるベルトは、引っ張ればすぐ締まり、ちょっと立ち上げればすぐ緩みます。リュックの脱着と固定が楽。

3.ロックバックル
反対に、緩ませたくないスノボ板などを固定するベルトのバックルは、ギザギザの歯のようになっていて、一度決めると緩みません。

雪がつかない

マイナス5〜10℃くらいの現場は、雪サラサラですが、ちょっとでも温められると全て水なわけで、人間にも機材にも避けたいところ。
これは雪がつきにくい素材で、織生地なのにこれ以上あるのかというほど優秀でした!

Osprey Kresta 30 の分かりやすい動画発見

使い方紹介してくれている動画見つけたのでシェア。
本当の(本当って笑)使い方ですね。
楽しそう。

イマイチだった点

ほぼ自分の問題です……。

背面がフィットしすぎ

冬用なので、背面がメッシュとかじゃないんです。メッシュじゃ雪詰まり放題なので当たり前ですが。
フィットしすぎるがゆえ通気が全然ない。
滑るときはもちろんOK。だけど、登ってるときはちょっと暑いです。

荷物背負うにはパーフェクトなので、どっちかをとるしかないのかな。

胴が長い?女性用のM-Lサイズじゃ足りない

色々考えて女性用のMサイズを選びましたが、わずかに背面長が足りない気がしています。
でも悩ましくて
・女性用にはこれより上がない。
・メンズだと胸のベルト位置合わない、ショルダー太い。
・メンズはウエストベルトはじめ、ベルト長すぎる。

ただ、他メーカー含め、背負ってみた中では一番フィットしていたので、ベストな買い物だと思いまいはず!
どう考えても胴が長いとしか……。

荷物詰めてみたレビューも書きました↓↓↓

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バックカントリー用のバックパックOsprey krestaを愛用しています。 サイズは30L、基本的に日帰りで使います。 そもそもの目的がカメラ機材を背負って山に行くことなので、30Lサイズの内容量がどんな感じか紹介します。バックカントリー...
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